西地区福祉委員会 放課後子ども教室

2022年7月13日(水)

前日の雨と打って変わっての晴れ模様の日でした。湿度の高いジメジメとした天気で、ちょっと動いても汗ばむような感じでした。

今回は、3年生と4年生の放課後子ども教室でした。私たち福祉委員3人の担当の低学年図書室には、元気!元気な子どもたちが次々とやってきて、一番多い時で30人!久しぶりに子どもたちがたくさん集まってのおしゃべりの声は、普段静かな生活の私たち高齢者には刺激が大きかったです。子どもたちのエネルギーにはすさまじいものがありました。

子どもたちは、先ず宿題でしょうか、ドリルやノートを広げて、漢字ドリルや計算ドリルをしていました。中にはノートを広げて、何回も漢字を繰り返し書いている子もいました。また友だち同士で、一人が問題を出して、他の子どもたちがその漢字を書いているグループもありました。友達同士で勉強そっちのけでふざけあっている子たちもいました。宿題終了後、半数以上の子どもたちが外に出ていきました。すうっとエネルギーの塊がしぼんでいくような面白い感覚がありました。

宿題が終わると、図書室に置いてある将棋やオセロゲームをする子どもたちもいました。昔の図書室にはこういうゲーム類はなかったなあと、60年昔の小学校の図書室には本だけであったような記憶があります。福祉委員3人が話す内容を聞いていたら、逆に子どもたちがそんな時代があったのだろうかと疑問に思ったことでしょう。高学年の図書室にはあるのかもしれませんが、本をずっと見ていると、現代の作家さんの本が多くて、いわゆる世界・日本名作物語的な本がほとんどありません。伝記物も少ないように感じました。

以前、大学の文学部の教授と話した時に、いわゆる子ども時代に読んできてほしいなあと思う本を読んでいない子どもたちが増えていて、関連付けて話す内容を理解してもらえないので、大学生になってから、イソップ物語やグリム童話を読んできてと頼むぐらいですとも話しておられました。また活字を見るのは、本でなくて、パソコンやタブレットの学生が多いので、ペーパーテストの時に、書くのがしんどいという学生も出てきていますよとの事でした。

一人で何冊も本を読んでいる子もありました。また(なんじゃもんじゃ)というゲームをしている女の子たちもいました。このゲームは、適当に名前を付けていくので、記憶力がないとできないようです。私たちは遠くから眺めていましたが、結構盛り上がっていました。

お帰りの準備をする放送が流れると、私たちは片付けと窓を閉め、クーラーも止めました。子どもたちも自然と去っていきました。

話し声がなくなった教室では、本たちがやっとおしゃべりをしているように感じました。

下校の子どもたちと一緒に歩いて帰る時には、いつも登校時の見守りの時に会っている女の子が待っていてくれて、自然とその子と話しながら帰ることになりました。走って帰る子どもたちもいて、その子たちを追いかけながら、後ろの集団とは離れていきました。後ろの集団はお母さんが見守っておられるので、前の集団を追いかけながら見守っている感じでした。いつも集団下校に参加すると、いろんなことがあったなあと思い出します。

以前、寄り道の好きな女の子集団と一緒になって、草花を見つけて話していたら、家に着いたのが6時近くになった事もありました。転んでけがをした男の子と、家までお付き合いをしたこともありました。けがは擦り傷で、大したことはなかったのですが、最近はそんな傷でもきちんと見てくれなかったとお叱りを受けた例もあるようなので、応急処置をして一緒におしゃべりをして歩いていたら、痛い痛いと言っていた男の子が、途中から痛いのを忘れていました。電柱がどうしてあるの?とかいろんな質問をこちらにしてくるので、考えながら答えていました。他では、ほとんどが登校時見守りの時に知っている子どもたちが待っていてくれたり、途中会うとおしゃべりの相手をしてくれました。今はもう高校生になられた女の子が、急な大雨でびしょびしょになった時に、励ましながら歩いていたら、その後よく我家に遊びに来られたこともありました。

私たち孫がいるような年頃になると、親とは違った感覚で、よそのお子さんたちを穏やかな気持ちで見守りできるのは不思議です。年代の違った地域の方々が、地域の子どもたちと接して、今の子どもたちの姿を知るのは楽しいですし、いろんな自分たちの時代との違いを感じながら、今の時代を知っていくのも大事だなあと思います。こういうことが相互理解につながて行くのかもしれません。