西地区福祉委員会 「第12回西地区自主防災訓練」

令和6年2月11日(日・祝) 於:西小学校

 4年間のコロナ禍後、令和4年度は一時避難所訓練をしましたが、西小学校区の避難所訓練をするのは久しぶりでした。その間にも能登半島の地震がありましたし、日本列島ではあちこちで地震や災害が起きていますので、感染症の心配はあるとはいえ、いざという時に役に立つ防災訓練の必要性を感じます。

 毎年、茨木市の危機管理課から最新の情報や今後に向けての教育を受けています。今回で12回目の自主防災訓練を西小学校で開催していますが、西地区福祉委員会は、地域協議会の方々、公民館の方々、地域の自治会会長さんとご一緒に、毎回ほぼ全員の福祉委員が参加し、いろんな班の仕事を担って班活動のお手伝いをしています。西小学校の校長先生、教頭先生には、準備から片付け迄本当にいつもお世話になっています。

 今回は一般の方々や危機管理課の方々、消防署の方々も含めて165名の方が訓練に参加してくださいました。10歳未満のお子さんから80歳以上の高齢者もいらっしゃいました。例年は200名を超えるのですが、コロナでのブランクがあったせいでしょうか、参加者が減っているのは残念でしたが、これから毎年続けていく中で、また防災意識が高まればと思います。

 午前7時半~8時には、自主防災会の役員の方々は集まっていました。

 受け付けは、8時45分からですが、早めに来られる方も多く、8時15分には受付作業を開始しました。

 ほとんどの方々は避難者役ですが、上のように一般で参加していただいた方々にも、受付で班分けの用紙をお渡しして、実際に避難所での体験をしていただきます。小学校に着いたら、まず自治会ごとでの名簿の確認をして、啓発物品として今年は私たちも外国人も災害にあった時にどうしたら良いかのプリント(日本語版と英語版)と阪神・淡路大震災記念人と防災未来センターから出されている「減災チェックリスト」をお渡ししました。石川県の被災者の方がメモ帳が欲しいという意見をテレビで話されていたので、小さなメモ帳と、市から教えられた受付表とゴルフ場で使用される鉛筆、それとアンケート用紙をお渡ししました。

 体育館の中での開会式と、実際に体験しているような被災状況のビデオ鑑賞がありました。その後体育館の外に出て、9時半からシェイクアウト訓練をしました。

①まず体を低く②頭を守り③動かない ですが、皆さん腰や足が痛いとおっしゃっていましたが、自分の身を守る行動の訓練になります。

 その後は、各班で上記の用紙に書かれている訓練をしました。炊き出し班は、大きなかまどを使って薪を使っての豚汁準備とおにぎりを作りました。福祉委員の女性陣の前日からの買い出しや材料を切る作業、また男性陣はかまどや薪、他にお釜等を春日丘八幡宮に借りに行き、防災倉庫の中から物品を出したりしました。当日は、公民館の台所では、何百個のおにぎりを次々と作って、外では豚汁の準備もしていました。ベテランさんと新米さんとで、炊き出しも順調でした。

 心肺蘇生法・AEDを使った訓練、煙の中の避難体験訓練、消火器の使い方訓練を消防署の方々が指導してくださいました。煙体験では、前も後ろも見えなくて本当に怖かった、これが実際だったらパニックになっているのではとの感想がありました。子どもたちは消火器訓練で「火事だあ!」と大声を出しながら活躍をしていました。また消防車に乗せてもらって感激もしていたようです。参加した小学生たちが、見学後いきいきとした目で自分も何か出来たらよいなあとの感想を持っていました。もちろん小学生だけでなくて、アンケートでも、断トツに多い意見は、積極的に何かあったら自分もお手伝いをしなくてはと思った!というものでした。

 公助が届くまでには、結構時間がかかります。自助・共助がそんな時にどれだけ必要かを感じていただけて良かったと思います。その他、訓練を通じての意見や感想の中には、今後につながるものがたくさんありますので、次の自主防災訓練の時に生かせるようにしていけたらと思います。

 訓練終了後には、豚汁とおにぎりをいただいて、また啓発物品として、5年間保存できて冷たくても食べられるレトルトカレーと、一食分の栄養が詰まったお菓子を参加者にお渡ししました。皆さん本当にお疲れさまでした。