西地区福祉委員会 「憩いの家」
2024年2月16日(金)健康講座
「認知症を予防しよう!」というテーマで、西保健福祉センター保健師の柴田さんのお話がありました。今回はお母様とご一緒に若い方もいらしてくださいました。
『2025年に65歳以上の高齢者で認知症の人はどのくらいの人数になるか?』という質問があり、5人に1人という衝撃的な答えがありました。
年齢が上がっていくほど割合は高くなりますが、男性よりも女性の方が割合が高いようで、85歳以上になると42%が認知症になり、その内訳は男性は35%、女性は45%ということです。長命とともにいかに認知症にならないようにするかは重要になりそうです。
★認知症の原因としては、①アルツハイマー型認知症が一番多く67.6% 、他に②脳血管性認知症③レピー小体型認知症 があります。
①アルツハイマー型認知症は、長い年月をかけて脳にアミノβやリン酸化タウというたんぱく質がたまり、認知症を発症すると考えられています。(糖尿病の人はアルツハイマー型認知症になりやすいことが分かっていて、糖尿病でない人の約1.5倍なりやすいといわれています。)
②脳血管性認知症は、脳梗塞や脳出血が原因ですが、脳梗塞には、心原性脳梗塞、アテローム血栓症、ラクナ梗塞があり、それに加え、脳出血やくも膜下出血があります。ほとんどが高血圧が関係しています。
定期的な検診を受けて調べることが大事です。
★茨木市の認知症患者の生活習慣病は、・脳血管疾患を持つ人43.1%、・高血圧を持つ人73.0%です。半数以上を両方が占めていて、糖尿病よりも多いです。
★認知症の予防として、次の写真を見せていただきました。
認知症の予防をするためにできることは
①身体活動量を増やす。運動する。
②野菜、魚なども多く摂り、バランスのとれた食事をする。
③中年期に肥満は減量をする。
④糖尿病の治療を継続する。
⑤血圧・脂質などの数値を改善させる。
⑥ストレスにうまく対処し、心の健康を保つ。
⑦社会参加をする。
⑧知的行動をする。
⑨禁煙する。
以上があげられました。
★糖尿病を予防するためのポイントとして、
①三食をきっちり食べる
②栄養のバランス
③間食を摂りすぎない(砂糖は1日10g以下が望ましい)
簡単にバランスの良い食事といっても難しいですが、いただいたパンフレットにはそれが示されていました。
現在は、お菓子にしても種類が多くて、デパ地下に行くと、食品売り場の1/3は間食を中心とした売り場です。糖分の多い、見た目もきれいで包装もデラックスなお菓子類が並んでいます。ストレス社会になっていくと、余計糖分の多い間食が好まれ、出来合いのおかずを買って食事を済ませるような生活をする人が多くなっていきます。未来の自分たちの姿を想像して、バランスの良い食事について気を付けていくことはとても大事な事だと思います。
現在どこでもですが、特に介護施設は人手不足です。将来自分達は自分の知恵と自立心を持って生きていかないといけないわけですから、せめて認知症の予防は心掛けていきたいですね。