西地区福祉委員会 第2回子育てサロン

2023年6月22日(木)於 西公民館2階大会議室

朝からものすごい勢いで雨が降っていたので、参加者が来られるのに大丈夫かなあと心配をしていましたが、丁度開始時間少し過ぎた頃から雨も小康状態になりました。保健師の方もご一緒に待機されて、体重身長測定器の準備を一緒にしてくださいました。

お子さんに来てほしいなあと思っていましたら、生後6か月の女の子とお母さんがいらっしゃいました。以前は、人の顔を見るとにこにこしていたのにとお母さんがおっしゃるように、6カ月を過ぎたら人見知りが起きたようで、私たちの顔を見ると泣きそうになりました。スタッフが何とかしてかまってみようとすると,ウェ~~ン!と泣き出します。しばらくお母さんと二人の時間にして観察をしていましたら、少しずつスタッフの顔を一人一人見てくれるようになりました。泣きそうになったらタブレットの映像が出る童謡を流してみました。そうすると泣き止んで、又周りのスタッフの顔を見ていて、少しずつ安心したようでした。

しばらくすると2歳7か月のイエメンの女の子とお母さんがいらっしゃいました。ほぼ毎回参加してくださるので、私たちもすっかりお友達になっています。女の子はどのおもちゃで遊ぼうとか、自分から積極的に遊びたいものを選んで行動をしています。最初はボールでした。転がしたオレンジのボールが6カ月の女の子のところに転がってしまったので、それを取りに行こうかどうしようかと思っていたようですが、小さい子への気遣いができているようで、自分自身はブルーのボールでスタッフとボール投げをし、大好きな滑り台で楽しんでいました。

車のおもちゃについている動物や数の数え方でしょうか、お母さんがアラビア語と英語で話をされていたので、それを日本語で言えたら良いかなあと思って、紙に絵と英語のスペルと日本語の読み方をローマ字で書きましたら、直ぐにイエメンのお子さんは口で繰り返して覚えていかれました。お母さんはマットに西福祉と漢字で書かれているのを指で示して、西はwestだけれどとおっしゃるので、東西南北を書いて英語のスペルとローマ字で日本語の読み方を書きました。そばで聞いているお子さんは、耳で覚えていかれます。

ふと感じたのは、家での会話はアラビア語ではないかと思います。お母さんはお子さんに英語とアラビア語で教えています。いずれ母国に帰られるのでしょうか?でも日本語も学ばれています。こういう時には、日本語だけで交流をした方が良いのだろうか、英語と日本語を交え交流をしながら日本語を覚えていかれた方が良いのだろうかと考えていました。お子さんの語学の習得は早いですから、もっと日本人のお子さんとの交流の場にいた方が良いではとも思いました。

イエメンの女の子は、アンパンマンの音楽が流れていたのですが、車のおもちゃについているアンパンマンの絵を黒板に描いてくれました。

身長体重計にも慣れていて、自ら直ぐ乗ってくれますから測定はしやすいです。

しばらくすると、6カ月の女の子もすっかり慣れてきました。両方の親子が近づいて、交流をし始めました。

雨で参加者が少ないのは残念でしたが、親子2組の方々が楽しんで交流してくださったので良かったと思います。イエメンの女の子の表情がしっかりしてきて、どんどん好奇心と知識欲が増してきています。子育ても終わって、孫たちも大きくなってしまっているスタッフからすると、この6カ月の幼児の人見知りを通しての認識の成長、また世間へと通じるスキルを習得していく2~3歳児の成長にはまぶしいものを感じます。今日も、私たちスタッフ一同、楽しいひと時を共有できてよかったと思いました。