西地区福祉委員会

「ひとり歩き模擬訓練」 12月9日(木)

地域包括センター春日丘荘主催の『ひとり歩き模擬訓練』を行いました。

昨年度は、北春日丘1丁目で、1丁目の福祉委員を中心に行われましたが、今回は北春日丘2丁目・3丁目に居住の福祉委員中心に、多数参加して実施されました。模擬訓練の体験の前に、まずは講義を受けました。

「認知症の方への接し方として」

1⃣まずは見守る

2⃣余裕を持って対応する

3⃣声をかける時は、できるだけ一人で声をかける

4⃣後ろから声をかけない

5⃣相手に目線を合わせてやさしい口調で対応する

6⃣穏やかに、はっきりとした滑舌で対応する

7⃣相手の言葉に耳を傾けてゆっくり対応する

などの具体的な対応の7つのポイントを学んだうえで、4つのグループに分かれて出発進行!

冬場にしては、ぽかぽか陽気で気持ちよく、さわやかな気持ちでの野外訓練となりました。

模擬訓練は、【80歳後半の女性で、白髪、ニット帽をかぶり、柄の入ったセーターを着て、杖を持っている、名前は山田花子さんという方が、道に迷って徘徊している】という想定で、福祉委員たちは、その認知症の高齢者を探し出すというものでした。

ひょっとして?!この方かなあ?

まずは相手の目線に合わせて、優しい口調で!お声掛けをしました。

認知症の高齢者の扱いに慣れている福祉委員もいらして、どこで迷っているかのだいたいの目安をつけて、いち早く探し出すことに成功しました。高齢者がいらした場所は、お寺のところでした。

何の集団かなあ?何かあったのかなあ?と、福祉委員たちの歩いている姿を不審そうに犬の散歩の方が見ておられました。

見つけ出したグループ、そうでないグループ、それぞれが、地域の地図をもち、どの辺に徘徊の方が歩いておられるだろうと想像をし、相談しながら歩きました。西公民館からは、アップダウンが多い地域ですから、もし本当の徘徊の方であったら、この坂道はしんどいだろうなあ、迷ったら歩くのもしんどくなるし。体だけでなくて焦る気持ちも加わって困られるだろうなあ、そういう時には、どういう所をうろうろなさるだろうかと考えながら、皆さん歩きました。

訓練実施後の振り返りの際に、高齢者に扮装していた、余りにも若い女性を見てびっくりしました。上手に化けたなあ!と。

昨年度も社協の安藤さんが、1丁目の公園で、腰を曲げて杖を突いておられましたが、どう見ても高齢者というよりも不審者という感じでした。高齢者に扮装する方も、相当の演技力がいりそうです。

この訓練で得た体験をもとに、今後は認知症の方を温かく見守り、道などで困っている方には声をかけ、少しでもお手伝いするように心がけたいと感じました。日常のちょっとした見守りが、お互いの心を支えることになるのだと思いました。