【当事者の会と協働した試み】医療ケア児に対する理解を広げよう!!医療ケア児を健やかに育む共生社会をめざして~市民協働による「インクルーシブ」の実現を共に考える~』イベント

共生社会の実現のために、一人ひとりが何に取組むべきなのか「インクルーシブな社会」の意味について考えるきっかけを作ることで、医療ケア児に対する理解を広げたいという「医療的ケアを必要する児童に対する就学支援の拡充をめざす会」の皆さんの想いで始まったイベント。

蓋を開けてみれば、医療・福祉・教育関係者など総勢50名の方に参加していただきました。

このイベントは3部構成に分けており、第1部では医療ケア児の保護者から就学や就労時に直面する課題や今後の必要な支援について、また医療ケア児を支援する専門職から在宅生活における支援の重要性や在宅支援と通所支援の違いについて、それぞれ報告がありました。

次に第2部では、医療ケア児保護者、藍野療育園の言語聴覚士、茨木保健所の保健師、防災士、社協職員の計5名により「医療ケア児が災害時に直面する課題や必要となる社会支援とは」というテーマで、それぞれの立場から新たな気づきや発想を創造する場としてパネルディスカッションをしました。

パネルディスカッションを聞いている参加者は、メモをとられている方やパネラーの話に共感して頷いておられる方など、皆さん一同に聞き入っていました。

また、ディスカッションに登壇した社協職員からは、大阪北部地震で災害ボランティアセンターを運営したことで、近隣同士のつながりを作ることや発災時だけでなく継続的な支援をしていくことが必要だという、新たな発見が出来たことや今後の災害時対応について必要なことについて皆さんにお伝えさせていただきました。

最後の第3部では、吸引の医療的ケアを体験したり、車椅子を実際に押したりといった模擬体験を実施。

参加者が多数だったこともあり、実際に体験出来た方は限定されてしまいましたが、体験者からは普段体験することがないだけに、「お~、こんな風に使うんだ。難しそうに見えたので、意外でした!」という初体験ならではの反応もありました(^-^)

このような内容の濃いイベントでしたので、皆さん大変有意義な時間を過ごせたと満足顔で会場を後にされましたが、今回初めてこのようなイベントに参画させていただいたことで、改めて医療ケアを必要とする方やその家族を支えるためには、本会として何が出来るのかを考える機会にもなりました。

社協としましても大変有意義な時間となりました。今後社協としましては「医療的ケアを必要とする児童に対する就学支援の拡充をめざす会」と連携し、誰もが住みやすい福祉のまちづくりをしていきますので、よろしくお願い致します。