顔の見える関係づくりの第一歩~権利擁護相談センターいばらき~

 8月14日(金)、権利擁護相談センターいばらき主催関係機関向け研修『シャドウワークから考える顔の見える関係の支援ネットワークづくり』を開催しました。

 この研修を企画したきっかけは、西圏域を担当する3つの地域包括支援センター(春日・郡・畑田地域、沢池・西地域、春日丘・穂積地域)から「圏域のケアマネジャーさん達が、本来業務外の”シャドウワーク”で疲弊している状況があって、何か手だてはないか」と相談を受けたことからです。
当日は、茨木市内の高齢や障がい分野で活躍する支援者の方、総勢28名の参加がありました。

※シャドウワークとは…
 本人の生活上は必要であるが、法令上、契約上、報酬上の業務として明確に位置づけられず、支援者個人の裁量、時間、善意、心理的、法的リスクによって補われている支援。

 参加者に行った事前アンケートでは、シャドウワークが「頻繁に発生する(37.9%)」「時々発生する(48.3%)」の回答があり、「ほぼ毎日発生する(6.9%)」という回答もありました。

 支援者の状況を踏まえ、講師の神戸学院大学 香山 芳範 先生からは「シャドウワークの負担は『作業時間』だけでなく業務の抱え込みからの心理的負担も大きい。シャドウワークの支援内容を機能別に分類し、本来業務と関係機関へ依頼する業務に分けることで心理的負担を減らすことができる。一人で抱え込まないためには、周囲に相談ができるよう関係者との顔の見える関係や信頼関係づくりが大切である」というお話がありました。

また、明石市社会福祉協議会 明石市後見支援センター 水口 貴仁 センター長からは『あかし後見基金』の取り組みについて説明がありました。後見基金とは“地域課題の解決や後見制度の利用促進を下支えする仕組み”ですが、水口センター長は、基金制度を作るだけで本人支援が整うのではなく、本人の生活を見守る人、医療関係者、介護関係者、後見人等の”チーム“で本人の生活を支えることが大切であるというお話でした。

 今回の研修で得られたことは、私たち支援者が手を取り合って気軽に頼り頼られる関係を築き、本人の生活をより良く支援するチームづくりが大切であるということでした。

 ぜひこの研修をきっかけに、茨木市内で活動する皆さんのネットワークが広がり、困ったことや悩んでいることを相談し、助け合える関係が深まることを願っています。