西地区福祉委員会 憩いの家
2023年6月23日(金)歯科医科衛生士さんのお話
今日は保健師の柴田さんと、保健医療センターの歯科医科衛生士の小塚さんからお話を伺いました。
『口の中の健康作り』について
まずフレイルとは何か?ですが、虚弱が語源で、健康と要介護・寝たきりの間を指し、簡単に言うと「加齢によって心身が老い衰え、社会とのつながりが減少した状態」のことです。今回は、その身体的な衰えの中の口腔機能の低下(オーラルフレイル)についてと、その予防について伺いました。
★食べる時・・・歯と口の周りの筋肉がいる。
・滑舌が悪くなった(早くしゃべれなくなった)、記憶が衰えている、唾液が少なくなった。・むせやすい・飲みこみにくい
.・噛めない食品が増えた・お口が乾く・食事の時間が長い・噛む力が弱い
★オーラルフレイルは、40歳ぐらいから始まるので要注意です。予防が必要!
①噛む力・・・・歯の治療をきちんとしておく。定期的に観察するかかりつけの歯医者を持つ。噛む力が弱ると認知症にもつながる。
年を取ると歯茎が後退して、入れ歯が合わなくなるので、歯科医へ行き、合わすようにする。
糖を消化する唾液が必要なので、繊維質の物を食べて噛む回数を増やす。そうすると頬の筋肉もついてくる。
②飲みこみ・・・口と舌の力をつける。筋肉の衰えが出てきて飲みこみにくくなるので、つぎのことを試みる。
(予防法として)①「パタカ」を早口で10回6秒以内で言う。②ブクブクうがい(水を含んでの目安として10秒ぐらい)
③ガラガラうがい(水を含んでの目安として10秒ぐらい)
★頬の筋肉が弱ってくるので、予防が必要
小さい時から柔らかいものばかり食べていると、頬の筋肉が弱くなってくるし、舌の位置が下がっている。衛生面からも次のことを心がけるとよい。
(予防法として)①パタカラ体操をして鍛える
②舌磨きをするとよい。
③歯磨きも液体用とチューブの併用をするとよい。歯間ブラシも使用するとよい。
④口の中の周りを舌で撫でていく。左右で10回ずつ・・・・しているとほうれい線が消える。
参加者の多くが高齢者だったので、歯科医にご縁の無い方はいらっしゃいませんから、誰もが自分の事として伺いました。感想として、もっと若い時に伺っていたら良かったのにとの声が多かったようです。また舌や頬に歯で傷ついたりしてもほっておくと、舌癌等のリスクもあるので、何事も日ごろのケアが必要ということを学びました。
また特定健康診査についてのご案内をいただきました。
日頃の健康チェックのためにも身近な地域でできる健康診査を利用していただけると、健康長生きにも役立ちます。健康で明るく生活できるように、自分たち自身から気を付けていきましょう。