西地区福祉委員会 カルガモ騒動
2023年6月8日(木)小学校登校時見守りのひとこま
先週1週間の小学校の集団登校時のエピソードを載せます。
桜ヶ丘住宅の児童集合場所の近くでのエピソードです。集合場所近くのみかんの木の葉に、5ミリ程度の小さなタンポポの綿毛のような虫を見つけました。「これってなにかなあ?」と男の子に聞くと、虫が嫌いらしく、身体が自然に後ろへと動くのでした。
「そういえば虫博士もいたけれどなあ」とその子が来るのを待とうと思ったのですが、実はその男の子のお兄ちゃんが虫博士だったようですでに卒業をしていました。『何かなあ、なんだろう』という感じで、子どもたちが見ていました。一人のお母さんは虫は怖くない方で、昔はテントウムシも観察されていたと。私も瓶に砂を入れて蟻を飼っていたことがあったので、二人で何の幼虫か気になっていましたが、家に帰ってから調べてみましたら、スケバハゴロモという虫の幼虫であることがわかりました。
害虫としての発生ではないですが、桑などの葉を食べる被害もあるようですから、地域によっては困る害虫なのでしょう。お母さんたちのラインにこの情報が流れると、次の日に見つけて親子で観察をしている方々もいました。
昨年度、私たちの地域に大阪市から引っ越してきた男の子がいますが、以前集団登校時にきれいな鳥の鳴き声がしたのを聞いて、「あれはシジュウカラ」と教えてくれました。その後テレビでシジュウカラの伝達の啼き方について研究している学者の話が紹介されていて、私たちも興味を持つことができました。また「他にゴジュウカラという鳥もいるんだよ。」とも男の子は教えてくれました。子どもの知識欲と、その吸収力のすごさに感心したものでした。
スケバハゴロモを見た後、桜ヶ丘から五地区の方へと移動すると、ある家の前でカルガモの親子がいるのが遠目に見えました。少し遠回りでしたが、子どもたちとお母さんたちはカルガモ親子を見ることにしました。あまりの可愛らしさに子どもたちがそばに寄り過ぎたからでしょうか、子ガモたちが驚いて溝に落ちてしまいました。それを救い上げなくてはと皆が思ったのですが、子ども達は時間的に学校に遅れると思い、子どもたちを先に行かせて、一人のお母さんが救い出そうとされました。何人かで溝のグレーチングを持ち上げ、子ガモをつかまえようとしましたが逃げ足も速く大変でしたが、何とか全部を救い出し、お母さんカモのところに皆行ったのだと思いほっとして帰りました。
ところが翌日、五地区の方にお聞きすると、お母さんカモがいなくなっているので、その溝のそばの家のご主人が子ガモを箱に入れて、近くの松沢池の方に連れていかれたようです。出かけようとすると車の下に子ガモが1羽いたので、それを救い出すのも一苦労だったようです。野良猫が近所にいるので、襲われてはいけないと子ガモを捕まえたそうです。しかしその後、親ガモが飛んで来て子ガモたちを探していたようで、どうにか無事に出会えて助かったとの事です。普段見慣れないカルガモの親子を通して、生き物とのふれあいのひとときになりました。学校の帰りには、「まだいるかなあ?」と様子を見ていた子どもたちもいたそうで、このふれあいは良い経験だったのでしょう。グレーチングを持ち上げるので必死で、写真を撮れなかったのは残念でした。