大阪北部地震から7年~「あの日」を忘れず、「いま」を大切に~

ちょうど7年前のことです。最大震度6弱の大阪北部地震が発生し、私たちの街は大きな揺れに襲われました。当時の朝、まだ出勤や通学の途中だった方も多く、止まる電車、倒れたブロック塀、割れたガラス、震災の日が近づくと、今でもその光景を思い出し胸が苦しくなります。大阪北部地震により尊い命が失われ、多くの方がけがをするなど、平穏な日常生活が一瞬にして奪われ、不安も大きなものでした。

本協議会は、地震発生後の翌日に「災害ボランティアセンター」を開設し、早期の復旧と復興に向けて取り組みを始めました。被災したにも関わらず「何か自分に出来ることはないか」と駆けつけていただいた方や全国から多くのボランティアの皆さんからの励ましや手を差し伸べていただいたことに、人の温かさをしみじみと感じました。

何より大切だと感じたのは、地域での人と人とのつながりと助け合いです。地震の時、いちばん頼りになるのは「ご近所さん」です。実際、地震直後にたくさんの方が隣の家の様子や家人の声を聞きに行ったり、高齢の方の安否を確認されたりしていました。こうした「つながり」は、日頃からのちょっとした声かけやあいさつの積み重ねから生まれるものだと思います。

あの日から7年の時が経ちました。本協議会は、次いつやってくるか分からない自然災害に向けて、災害ボランティアセンター運営シミュレーション訓練を毎年実施しています。防災は「誰か任せ」ではなく、皆で考え、備えるものです。
地域のみなさんと力を合わせて、これからの“もしも”に備えていきながら、大阪北部地震で得た経験や人と人のつながりの大切さを私たちが次の世代に伝えていきたいと思います。