阪神・淡路大震災から丸30年。あの日のことを覚えていますか。
平成7年1月17日、午前5時46分。冬の寒い早朝でした。
夜明け前で周囲は暗く、続く余震に不安と恐怖に怯えたことを思い出します。
私たちも、7年前に「大阪北部地震」を経験しましたが、震災等の自然災害は繰り
返し起こります。当時の経験や教訓を活かし、次に備える。
経験を語り継ぐことが、大事な命を守ることに繋がります。
ぜひ、知らない世代に伝えていきましょう。
茨木市社会福祉協議会「災害ボランティアセンターを支える“3つ30”の力」
30年前(1994年)
茨木市において「ボランティア活動」の気運が高まった、記念すべきボランティア元年になります。
- 1994年4月、初めて市内のボランティアグループが集まって啓発イベント「みんな集まれ!!ボランティアinいばらき」を開催しました。
- 同年10月には「茨木市ボランティア連絡会」が設立されました。
- その3か月後の1995年(平成7年)に阪神・淡路大震災が発生しました。
茨木市ボランティア連絡会を中心に、市内各々のボランティアたちが手を取り合い「阪神・淡路大震災で被災した各地の支援」に入りました。
あれから30年。
今でも茨木市には、“あの時”からのボランティア精神が脈々と引き継がれています。
そして大阪北部地震で被災した経験も合わせ、多くの方が「災害ボランティア」として登録していただいています。
“あの日”を知らない世代が増えてきて、時代は移り変わっていきましたが、だからこそ今後想定される災害に向けて私たちは、阪神・淡路大震災で起こった事を「忘れない」ためにもしっかりと「伝える」ことが大事。そして今後は、その時に得た教訓を「活かす」ためにも日頃から「備える」事を続けていきたいと考えています。
国や行政の制度による支援だけでは“人”も“まち”も救えません。“人”や“まち”は人によって救えます。国や行政だけでなく、ボランティアも一緒になって互いに足りない部分を補いながら、どうやって復旧・復興を進めていくのか。一緒になって知恵を出し考えていかなければいけません。それが地域福祉の推進を担う社会福祉協議会の大事な柱となり、使命と思っています。
この節目となる年に、本協議のボランティアセンターは30年来の歴史がある
“3つ30”を、茨木市のボランティア活動の基盤として市内ボランティアの「結束力」をさらに深め、また3月27日には『おにクル』にて市民向けの「災害支援のための研修会」も企画し、災害への「備え」を進めていこうと思います。
今後も、皆さま方の更なるご協力をよろしくお願いいたします。